設置するだけで使える冷風機が気になるけど、エアコンや扇風機などほかの冷房機器と比較して電気代って高いの？安いの？という方へ、冷風機の電気代を紹介します。サイズごとに消費電力から電気代を計算して、エアコンや扇風機の電気代と比較しました。

電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円（税込）として計算しています。

更新日

2021年8月6日

冷風機とは

冷風機とはエアコンの仕組みと同様に、本体内部の熱交換器で取り入れた熱い空気を冷やして送風する冷房器具です。空気清浄や除菌機能、除湿乾燥機能などの機能が付いているものもあります。

ただし、冷風機は風が当たるところを部分的に冷やしますが、エアコンのように部屋全体は冷やせません。また、扇風機には送風機能はありますが空気を冷やすことはできないので、冷たい空気を送風できる冷風機のほうが冷房効果があります。

冷風機は、原則工事が不要で設置するだけで使えるので、エアコンが設置できない場所でも活躍します。ただし排熱ダクトが必要など、設置場所を選ぶタイプもあります。

冷風機の電気代はいくら？消費電力から計算してみよう

冷風機にはさまざまなサイズがあります。

家庭用冷風機

高さは60cm以下、重量は12kg前後のものが多い

冷風機能だけでなく除湿機能もあるものが多く、コロナの製品の場合、木造なら11畳～23畳程の広さの部屋の除湿が可能です。

小型冷風機

高さは家庭用冷風機の半分程、重量は10kg前後のものが多い

アウトドアや車内・ガレージなど、使用したい場所に持ち運んで使えるのが特徴です。

業務用冷風機

高さは100cm超、重量は100kg前後のものが多い

家庭用冷風機よりも広範囲を冷やせます。家庭用と同じ100Vの電源のほか、工場などで使う大型のものは200Vの電源が必要になる場合があります。

では実際の商品を用いて、カタログや公式サイトに記載されている消費電力から電気代を計算してみましょう。今回は、日中のみの使用を想定して、1日8時間使用するケースで電気代を算出します。

家庭用冷風機の電気代

出典:CDM-F1021〈家電量販店モデル〉｜どこでもクーラー｜冷風・衣類乾燥除湿機｜コロナ

コロナの冷風機どこでもクーラー「CDM-F1021」は、冷風機能のほか衣類乾燥・除湿もできます。
電気代は以下の通りです。

消費電力（50Hz/冷風時）

200W

電気代

6.20円/時間

1,488円/月

小型冷風機の電気代

出典:ポータブルスポットクーラー エコやん｜スポットクーラー｜日動工業

日動工業の冷風機エコやん「SPC-032BAC」は、100V電源のほかバッテリーでも使えるため持ち運びができます。
電気代は以下の通りです。

消費電力（50Hz/冷風強時）

125W

電気代

3.88円/時間

930円/月

業務用冷風機の電気代

出典:日立のスポットエアコン クールショット｜日立

日立のスポットエアコン クールショット「SR-P20YE6（1人用）」は、比較的軽量で正面以外の3面を壁ピタ設置できて省スペースで使用できます。
電気代は以下の通りです。

消費電力（50Hz）

700W

電気代

21.70円/時間

5,208円/月

冷風機と、エアコンや扇風機の電気代を比較してみよう

エアコン・扇風機などほかの冷房機器と冷風機を比較すると、電気代はどれくらい違うのでしょうか？

冷風機とエアコンの電気代の違い

コロナの家庭用冷風機「どこでもクーラー」と、三菱電機のエアコン「霧ヶ峰　Zシリーズ」の電気代を比較してみましょう。

エアコンは運転中に消費電力が大きく変化するので、消費電力から正しい電気代を計算するのが難しい家電製品です。今回は比較の目安として、エアコンを最小出力・最大出力で運転したときの消費電力から、1時間あたりの電気代を計算しました。

エアコンの電気代には幅があるため正確な比較は難しいですが、エアコンの最大出力時に比べると安いことがわかりますね。

冷風機と扇風機の電気代の違い

コロナの家庭用冷風機「どこでもクーラー」と、バルミューダの扇風機「The GreenFan」の電気代を比較してみましょう。

冷風機は空気を冷やす機能がある分、扇風機よりも電気代が高くなります。

冷風機の電気代が気になるなら、電気料金プランを見直そう

冷風機の電気代を、家庭用・小型・業務用のサイズごとに計算し、エアコンや扇風機の電気代とも比較しました。

家庭用冷風機は6.20円、小型冷風機は3.88円、業務用冷風機は21.70円。冷風機の電気代をサイズごとに計算してみると、サイズが大きい冷風機ほど1時間あたりの電気代は高くなります。

また、エアコンや扇風機の電気代と比較してみると、冷風機・エアコン・扇風機はそれぞれ電気代が違うことがわかりました。電気代が違うので、うまく組み合わせることで電気代が節約できそうですね。

「電気代を気にせずに冷風機を使いたい！」という方は、電気料金プランの見直しをしてみませんか？

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