電気料金の段階制料金って何?
電気料金のプランごとに、1kWhあたりの電力量単価が設定されていますが、プランによっては「段階制料金」という設定で電力量単価が定められているものがあります。
「段階制料金」というのはどんなもので、どんなしくみとなっているのでしょうか?以下にご説明します。
段階制料金とは
段階制料金とは、電気使用量に応じて変わる電力量料金単価をいいます。
電気料金プランごとに、1kWhあたりの電力量料金単価が定められています。その、1kWhあたりの電力量料金単価は、どれだけたくさん電気を使っても料金単価が変わらない「固定制」のものと、電気をたくさん使うほど料金単価が高くなる「段階料金制」のものがあります。
「たくさん使えば高くなるのは当たり前」と思うかもしれませんが、変わるのは電気料金の総額ではなく「単価」です。電気の使用量がある量を超えてしまうと、それ以降の電気料金の「単価」が高く計算されるので、多く使うほど不利になります。
「段階制料金」のプランの特徴
「段階料金制」の電力量料金単価は、3段階に分けられており、段階ごとに1kWhあたりの電力量料金単価が変化していきます。
段階制料金には以下のような特徴があります。
- 第1段階
- 割安な料金単価
- 第2段階
- 平均的な料金単価
- 第3段階
- 割高な料金単価
第1段階は、ナショナル・ミニマム(国が保障すべき最低生活水準)の考え方を導入した比較的低い料金、第2段階は標準的なご家庭の1か月のご使用量をふまえた平均的な料金、第3段階はやや割高な料金となっています。
出典:東京電力
「段階制料金」を採用しているプラン
基本的な料金プランである従量電灯プランや、時間帯別の料金プランのうち、「段階制料金」を採用しているプランは従量電灯プラン、一部の時間帯だけに段階制が適用される朝得プラン、おトクなナイトプラン、などがあります(東京電力例)。
お住まいの地域の電力会社ごとにプランは異なりますが、どの電力会社の料金プランにも「段階制料金」を採用しているプランとそうでないプラン(固定制料金)があります。
ご家庭でひと月に電気をたくさん使う場合は、段階制でなく固定制の料金のほうがお得な場合が多いです。
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