民宿・ペンションの経営を長続きさせるための7つのポイント
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民宿、ペンションを経営する!という夢をお持ちの方に、そして、現在進行形で経営している方に、真剣に考えて欲しい問題があります。どうやれば、経営を長続きさせることができるか?です。そのためには、2つの方向からのアプローチが有効になります。まず、売上を上げること、そして、経費を削減することです。そのための具体的な方法について、考えてみました。
民宿・ペンションの売上はどうすれば上がる?
集客に力を入れる
民宿、ペンションはお客さんが来てくれないと商売になりません。まずは集客に力を入れてみましょう。とはいえ、大規模に広告を出すとなると、費用もかかるし、失敗したときのリスクも大きいです。そこでおすすめしたいのが、ホームページ、ブログ、Facebookページ、LINE@のアカウントなどを作成し、これらを用いてPRを行うことです。初期費用が無料または低額で始められるものが多いので、失敗したときのリスクも小さいでしょう。
また、ホームページなどWeb上のサービスを用いてPRを行うときに心がけるといいのが、オーナー・スタッフのプロフィールを充実させること。「どんな人がこの民宿(ペンション)をやっているのかな?」という興味をそそる内容にしましょう。「自分と趣味が似ていたから、泊まってみようかと思った」というお客さんが出てくれば、しめたものです。話が盛り上がって、リピーターになってくれる確率も高まります。
わかりやすい予約システムを導入する
普通のホテルなら、予約はオンラインで完結させられることが多いです。普段、日中は仕事をしている人にとっては、宿泊予約を取るために電話をするのはなかなかハードルが高いもの。言い換えれば、電話予約以外の手段で予約が取れるなら、お客さんが泊まってくれる確率は高まります。
そこでおすすめしたいのが、Webを用いた、わかりやすい予約システムを導入することです。ホームページを持っているなら、専用予約フォームを用いてもいいでしょう。毎日、一定の時間を割いてフォローする必要はありますが、電話だけの予約に頼るよりは、お客さまを獲得しやすいかもしれません。
また、システムをしっかり確立したいならば、オンライン宿泊施設予約サイトに加盟するのも一つの手段です。詳しい加盟条件は、サイトによって異なるので一概には言えませんが、「初期費用無料+宿泊予約が入った場合に手数料を支払う」という料金モデルを取っている会社が多いようです。
リピーター獲得の工夫をする
大手のホテルにはできないことをやる。これも小規模な民宿やペンションの経営では大事です。例えば、お客様にお礼状や挨拶状を書くこと。手間はかかるかもしれませんが、手紙をもらってうれしくない人はあまりいないでしょう。
また、いらしてくださったお客さんの情報ファイルを作っておくといいかもしれません。「どんな食べ物を喜んでくれたか」「趣味は何か」など、接していてわかったことがあれば、なんでも盛り込んでおきましょう。リピートの予約が入った場合、その情報を参考におもてなしを考えれば、質は確実に高まります。
外国からのお客様への対応
観光庁は、「ビジット・ジャパン」事業と称し、海外からの観光客の誘致に力を入れています。
その成果もあってか、海外からの日本へのお客様は、2014年には約1,300万人にも上りました。
出典:観光庁「ビジット・ジャパン事業開始以降の訪日客数の推移(2003年~2014年)」
色々な国の人が、日本に興味を持って訪れてくれているのです。安くて、おもてなしもしてくれる宿泊施設があれば助かるはず、というのはなんとなくわかりますよね。そうなった場合、外国語での対応ができれば、もっとお客さんは増える可能性があります。得意な外国語がある、という人は、ぜひそれを活用しましょう。
だからといって、外国語をペラペラになるほど勉強しなさい、というわけではありません。今はスマートフォンの翻訳アプリなど、海外のお客さまと簡単にコミュニケーションをとることができるツールもあります。ツールを活用することも、お客様を獲得する絶好のチャンスです!
民宿・ペンションの経費はどうやって下げる?
経費を下げることを考えるなら、まずはどれだけ経費が掛かっているのか、自分でちゃんと把握することです。「ここでこんなにお金がかかっているんだ!」ということを認識するのはとても大事。自分の知らないところで経費が莫大にかかっていた、というのも珍しくはありません。どれだけお金が動いているか、把握する努力を怠らないようにしましょう。< さて、何にどれだけかかっているかを把握したら、次のステップに移っていただきたいところです。かかっているお金を、項目ごとに分類しましょう。「ここにはこれだけかかっている」ということを把握できれば、まずはそれで大丈夫です。その結果をもとに、削れる部分はないか考てみえてください。例えば、消耗品だったら安い調達先を探す、水道光熱費のムダがないか見直す……やれることはきっといっぱいあります! 先ほど、経費は削ることが大事、と書きましたが、ここで陥ってしまいがちなポイントがあります。それは、「自分で何もかもしなければいけない」という考えにとらわれてしまうことです。たしかに、自分ですべてやれば目に見える支出はないでしょう。資金繰りの面からすれば、これほどいいこともありません。 しかし、民宿やペンションの運営は肉体労働もかなり多い仕事です。何もかも自分でやろうとするのは、現実的には不可能に近いでしょう。無理しすぎて倒れてしまい、運営自体ができなくなるというリスクを抱えることにもなります。自分で抱え込むことで削減される経費よりも、運営ができないことによる損失額の方が大きくなる可能性が出てくるのです。どれだけ経費が掛かるか把握する
削れる部分はないか考える
自分でやるだけが経費削減ではない
そうなると、自分でやったほうがいいこと、人に頼んでやったほうがいいことの線引きをはっきりして、仕事をコントロールすることも、結果的には経費削減につながります。特に、帳簿への記帳などの事務系業務は、税理士事務所などの専門家、アウトソーシング会社などにお任せしてもいいかもしれません。
民宿、ペンションの経営には工夫が必要
そして、民宿、ペンションに何よりも必要なのは、オーナーの思いです。「オーナーが思い描くおもてなし」を形にすること、これができれば、民宿、ペンションの経営はうまくいきます。そのためにも、しっかり工夫することを大切にしてください!
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