消費電力400Wの家電の電気代は?電気ストーブなどを例に計算してみよう
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家電のカタログや説明書に、「消費電力400W」のように消費電力が書かれているのをご存知ですか?
家電には、必ず消費電力があり、そこから電気代を計算することができます。しかし、消費電力を一目見ても、どのくらいの電気代になるか分かりませんよね。そこで今回、消費電力400Wの電気代を実際に計算し、ご紹介します。400Wの家電にはどのようなものがあるか、どのくらいの電気代になるかが分かり、節約に役立つ内容となっています。
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消費電力400Wの電気代を計算!!
身近な家電をイメージしながら、電気代を計算してみましょう!利用シーンと電気代をイメージできるようになると、節約上手にも一歩近づきますよ!
400Wの電化製品ってどんなものがある??
まずは400Wの家電に、どのようなものがあるか確認しましょう。製品によって消費電力は異なりますが、大まかな目安として、消費電力400Wの家電には、このようなものがあります。
- 電気ストーブ(弱モード)
- ハロゲンヒーター(弱モード)
- 大型4Kテレビ(定格消費電力)
このように、暖房器具の弱モードや、最近台頭してきている大型4Kテレビが約400Wになります。ただし、大型4Kテレビの場合、定格消費電力が400Wです。これはつまり、最大で電力を使った時で400Wということです。後ほど詳しく説明します。
それでは、実際に電気代を計算していきます。
電気ストーブを弱モード(400W)で1時間使った場合
電気ストーブって、スイッチをつけるとすぐに暖まり、便利ですよね。さて、電気代は1時間でどのくらいなのでしょうか?
電気代は27円/kWh (平成26年4月公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 電力料金目安単価(税込))とし、電気ストーブ(弱モード)の消費電力を400Wとします。このとき、
- 400(W)÷1000(k)×1(時間)×27(円)=10.8円
となります。つまり、電気ストーブ(弱モード)を1時間使った時の電気代は10.8円になることが分かりました。
1時間で約10円ということは、1日1時間で1カ月使うと約300円、1年でも3,600円です。1日1時間なら、意外と安いかも?
ハロゲンヒーターを弱モード(400W)で1日6時間で、1か月、1年間の電気代は?
さて、次はハロゲンヒーターです。
電気ストーブ(弱モード)の消費電力を400Wとします。1日6時間使った場合の電気代は、先ほどの計算結果から、1時間で10.8円なので、1カ月(30日)の電気代は、
- 10.8(円)× 6 × 30(日)=1,944円
となります。1年だとどのくらいかかるのでしょうか?ハロゲンヒーターは暖房機器なので、使用するのは11月~翌3月の5カ月間(約150日)なので……
- 10.8(円) × 6 × 150(日)=9,720円
まとめるとこのようになります。
ハロゲンヒーターを弱モード(400W)で1日6時間使うとしたとき
- 1か月の電気代
- 1,944円
- 1年間の電気代(使用期間は150日)
- 9,720円
年間で考えると、1万円近くになります。やはり年間で考えると割高に感じられますね。逆に、日ごろから節約すると、年間では大きく節約できそうですね。例えば、使用時間を1日当たり1時間減らすだけで、年間で約1,500円電気代を節約することができます。
大型4Kテレビの1年間の電気代は?
テレビの1年間の電気代を計算する場合、注意点があります。テレビでは、1年間の消費電力を400Wから電気代を計算できません。テレビの消費電力400Wとは、正確に言うと「定格消費電力が400W」です。つまり、「最も電力を消費したときで、電力は400W」という意味で、カタログには書かれています。
テレビの場合、年間消費電力量(kWh/年)を使って計算します。これは、省エネ法に基づき、一般家庭での平均視聴時間を基準に算出した、1年間に使用する電力量です。ちなみに、一般家庭のテレビの平均視聴時間は、4.5時間になります。(シャープのカタログより)
例えば、シャープの70V型4Kテレビでは、消費電力は約390Wですが、年間消費電力量は、243(kWh/年)となります。
それでは計算していきましょう。1年間の消費電力量は、243kWhなので、
- 243(kWh)×27(円)=6,561円
となります。計算の結果、大型4Kテレビの電気代は年間約6,561円になります。やはり大型というだけあって、電気代も高くなってしまいますね。
節約術にはどんなものがある?
さて、ここまで消費電力400Wのものを紹介してきました。やはり年間で見ると、電気代高めのものが多いですね。それでは次に、電気代を安くする方法としてどのようなものがあるか、みてみましょう。
暖房器具の節約術
暖房器具といえば、今回紹介したストーブの他に、エアコンやヒーターなどがありますね。暖房器具の電気代を減らすには、使い分けが一番です。まず、暖房器具ごとに、1時間あたりの電気代を比較してみましょう。
家電 | 畳数の目安 | 1時間あたりの電気代 | 1カ月あたりの電気代 |
---|---|---|---|
電気ストーブ(ハロゲンヒーター) | - | 強:約21.6円/弱:約10.8円 | 強:約5,184円/弱:約2,592円 |
電気ストーブ(カーボンヒーター) | - | 強:約24.3円/弱:約12.2円 | 強:約5,832円/弱:約2,928円 |
オイルヒーター(通常運転時) | 10畳 | 約18.2円 | 約4,368円 |
8畳 | 約12.7円 | 約3,048円 | |
6畳 | 約8.8円 | 約2,112円 | |
エアコン(暖房時) | 8畳~10畳 | 約5.1円 | 約1,224円 |
電気カーペット | 2畳 | 高:約9.0円/中:約6.2円 | 高:約2,160円/中:約1,488円 |
3畳 | 高:約12.7円/中:約9.0円 | 高:約3,048円/中:約2,160円 | |
こたつ(80cm×60cm×高さ39cm) | - | 強:約4.3円/弱:約2.2円 | 強:約1,032円/弱:約528円 |
エアコンは、最少消費電力から最大消費電力までの開きが大きく、幅のある電気代になります。エアコンは、部屋を暖めるまでに多く電力を消費します。1時間当たりの電気代を比較しただけでは、どれを選べばいいのか分かりにくいですね……
つまり、暖房器具は用途に応じて使い分ける必要があります。暖房器具は、エアコン・ファンヒーター・オイルヒーターのように、空間全体を長時間暖めるのが得意なものと、電気ストーブ・カーボンヒーターのように、狭い場所を短時間で暖めるものなど、場所によって向き・不向きがあるんですよ。細かく分けるとこのようになります。
目的 | 最適な暖房器具 |
---|---|
広い空間全体を暖めたい場合 | エアコン |
狭い場所だけれど空間全体を暖めたい場合 | オイルヒーター |
一部の床面を暖めたい場合 | 電気カーペット |
短時間だけ使う場合 | ハロゲンヒーター カーボンヒーター |
メイン暖房をつけるまでもないけれど手足が寒い、 メイン暖房の設定温度を下げて節約したい場合 | こたつ |
暖房器具の電気代を節約するには、場所ごとに適切な暖房器具を選ぶことが大切なんですよ!
さらに、暖房器具ごとの特徴についても知りたい方はこちらの記事もどうぞ!!
テレビの節約術
400Wの電気代まとめ
それでは最後に、今まで計算してきた400Wの家電の電気代をまとめて見てみましょう。
- 電気ストーブ(弱モード)を1時間使った場合
- 電気代は約11円。
- ハロゲンヒーター(弱モード)を1日6時間、1か月使った場合
- 電気代は約1,944円。
- ハロゲンヒーター(弱モード)を1日6時間、年間の電気代(使用期間5か月)
- 約9,720円。
- 大型4Kテレビの年間電気代
- 約6,500円
400Wの電気代は、長時間使うと、かなり高くなってしまいます。ちょっとした節約方法もご紹介しましたので、これらも駆使しつつ、400Wの家電の電気代を抑えられるようにしましょう!!