注意したい、自家製梅酒作りの落とし穴
この記事の目次
6月になり、梅雨になると青梅の収穫が始まります。青梅は梅酒作りに適した梅です。今年は自宅で梅酒を作ってみましょう!自家製梅酒作りで気をつけてもらいたいポイントをまとめました。
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自家製梅酒作りの注意点
法律違反をしないために、お酒選びに注意
日本の法律ではお酒を作る際には酒類製造免許や酒税の納税等が必要です。しかし例外として、消費者が自宅で自分が飲むために作るお酒は一定の条件を満たしていれば良しとされています。
- アルコール度数20℃以上のお酒であること
- 酒税が課税済みのもの
を使うことです。また、以下のもの以外を混ぜ込む場合で、自分が飲むために作るものです。
1 米、麦、あわ、とうもろこし、こうりゃん、きび、ひえ若しくはでんぷん又はこれらのこうじ
2 ぶどう(やまぶどうを含みます。)
3 アミノ酸若しくはその塩類、ビタミン類、核酸分解物若しくはその塩類、有機酸若しくはその塩類、無機塩類、色素、香料又は酒類のかす
出典:【自家醸造】|お酒についてのQ&A|国税庁
アルコール度数20℃以下のお酒(日本酒やワインはほとんどが20℃以下です)を使たり、梅の代わりにブドウを漬けてしまうと法律違反になってしまいので、注意しましょう。
梅酒作りに使うお酒
一般的に梅酒はホワイトリカー(焼酎)を使って作ります。焼酎のアルコール度数は30度を超えていることがほとんどですので、安心です。また、焼酎以外でも、ジンやウォッカなどのスピリッツ、またブランデーを使って作ることもあります。お酒が20℃を超えていることを確かめて、お好みのお酒で梅酒を作りましょう。
梅をしっかり洗って乾かすこと
梅酒は瓶の中で長期間発酵させて作るお酒です。そのため瓶の中に雑菌が入ってしまったり、梅に雑菌がついているとカビが生えてせっかく作った梅酒が飲めないなどといった悲しい結果になってしまう可能性があります。
梅酒作りの工程では梅を漬ける前にしっかり洗って、一個一個をザルに広げたり清潔なふきんで拭いたりして乾かします。これは梅に雑菌がついたまま漬け込んでカビが生えるのを避けるためです。
瓶をしっかり消毒する
- 瓶に熱湯を少しだけ入れて、瓶を回すようにして熱湯をいきわたらせて消毒する。
- ホワイトリカーを少しだけ瓶に入れ、清潔なキッチンペーパーで隅々までぬぐう。
また耐熱ガラスであれば、以下の方法で消毒できます。くれぐれも耐熱ガラスであることを確認してから煮沸消毒してください。
- 大きな鍋に瓶を横にして入れて、水から火にかけ、沸騰してから15分以上煮る。
直射日光に当てない
梅を漬け込み、蓋をしたら冷暗所に保存してゆっくりと発酵し熟成するのを待ちます。この時に直射日光に当たらないように注意しましょう。直射日光に当たると、瓶の中の温度が急激に上がってしまい、梅酒の発酵に悪影響を与えてしまいます。棚の中などにしまわず、室内に瓶を置く場合は特に置き場所に注意します。
梅はすぐに使う(購入したまま放置しない)
梅酒に使う梅は、まだ熟していない青い色の梅を使います。梅酒用の梅として売られているものはこの青い梅です。ところが梅は、収穫した後も少しずつ成長して熟していきます。青い梅も放っておくと次第に黄色く柔らかくなり、梅酒に向かない梅になってしまいますので、梅酒用の梅を購入したら、なるべくすぐに梅酒作りに取り掛かります。
自家製梅酒の作り方
注意ポイントをしっかり押さえたら、自家製梅酒作りにチャレンジしましょう。
用意するもの
以下のものを用意して作っていきましょう。
- 耐熱ガラスの瓶(4リットル以上入る蓋付きのもの)
- 梅 1キロ
- 氷砂糖 500g~700g
- ホワイトリカー 1.8リットル
- 竹串(梅のヘタを取り除くためのもの)
- ふきん
梅酒づくりの手順 瓶を消毒しましょう
最初に梅酒をつける瓶を熱湯で消毒しますよ。火傷に注意してくださいね。
- 瓶に熱湯を注ぎ内側にまんべんなくかかるようにしましょう。
- 熱湯を捨て、清潔なふきんで瓶の水気を拭き取ります。瓶の口を下にして、完全に乾燥させましょう。
梅の準備
- 梅を丁寧に洗いましょう。
- たっぷりの水につけてあく抜きをします(2時間位)。
- あく抜きが終わったらふきんで拭いて水気をとります。カビの原因になるので注意してくださいね。
- 竹串で梅のヘタを取り除きます
梅と金属は相性が悪いといわれているので、できるだけ竹串で丁寧にヘタをとりましょう。ヘタはえぐみにつながりますよ。
梅をつける
- 瓶に梅を半分入れましょう。
- 氷砂糖も半分入れましょう。
- 残りの梅を入れましょう。
- 残りの砂糖を入れましょう。
- ホワイトリカーをゆっくり注ぎましょう。
寝かせる
しっかり蓋をして、冷暗所に保存します。三カ月後くらいから飲むことができ、一年後くらいからコクが出てきます。ときどき瓶を動かして、中身が混ざるよにしてくださいね。また、梅は一年半くらいで取り除いておきましょう。長くつけすぎると梅酒濁ってくることも有りますよ。
注意点を抑えれば、自家製梅酒作りは簡単
自家製梅酒を作るためには、法律違反にならならいようにすることと、梅にカビが生えたり雑菌が入り込まないようにする注意が必要です。しかし逆に言えばこの点を抑えておけば梅酒作りはとても簡単な作業だともいえます。青い梅が並び始めたら、今年は梅酒作りに挑戦してみませんか?1年後にはきっとおいしい梅酒を飲むことができますよ。