WとkWhの違いとは?おぼえると便利な電力量の単位
電化製品について調べていると、「ワット(W)」や「キロワット(kW)」、「kWh(キロワット・アワー)」などの単位を目にすることがありますよね。これらはすべて電気の消費に関係する単位です。それぞれの特徴について、ぜひとも知っておきたいところ。今回は、電力量、つまり電気にまつわるさまざまな単位について紹介していきます。
電力の基本はワットから
家電製品のページをみてみると、消費電力の欄には「ワット(W)」の表記がありますね。ワットとは、機器を動かす際に必要な電力を表す単位のことです。ワットの種類にはキロワット、メガワット、ギガワットがあります。
ちなみに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で有名な「ジゴワット」はギガワットのこと!
それぞれ、1キロワットが1,000ワット、1メガワットが1,000キロワット、1ギガワットが1,000メガワットとなります。
- 1キロワット = 1,000ワット
- 1メガワット = 1,000キロワット
- 1ギガワット = 1,000メガワット
つまり1ギガワットは1,000,000,000ワット(10億W)!
普通に生活していて目にするのはキロワットまでがほとんどですね。さて、話がそれましたが、そもそも電力とはなにか説明しましょう。
電力とは?
電力と電力量については、よく水にたとえられます。まずは水が流れる蛇口を想像してみてください。
同じくらい栓をひらいたら、蛇口が大きければ流れる水は多くなりますし、逆に小さければほどほどの水しか流れていきませんよね。電力というのは流れる水の量であり、たとえば500Wであればたっぷり流れる水、10Wではちょろちょろ流れる水のことをさします。
電化製品になおした例にすれば、100Wの電球は50Wの電球よりも消費する電力が大きいだけ部屋を明るく照らせる、というわけです。
電力は「使った電気の量」ではなく「どのくらいの電気を消費するか」という数字のことですので、注意してください。「使った電気の量」については、次の項目で説明していきます。
よくみる「kWh」とはなんだろう
電力とセットで目にする単位といえば、「キロワットアワー(kWh)」ですね。こちらがどういう単位なのか、まずは「ワットアワー(Wh)」で説明しましょう。
ワットのうしろにある「h」は「アワー(Hour)」ですから、時間のことをさします。ワットアワーとは1時間に使う電気の量、つまり前項で少しふれた「電力量」を表す単位なのです。
- 電力量の計算式
- 電力(W)×時間(h)
消費電力が500Wの家電を1時間使用した場合は、このようになりますよ。
- 500(W) × 1(h) = 500Wh
2時間使うと、こちら。
- 500(W) × 2(h) = 1,000Wh
電力量の表記は一般的にキロワットアワー(kWh)を単位に用いることが多いです。1キロワットが1,000ワットだということはさきほど説明しましたね。ですから、電力量を一般的な表記にすると、
- 500(W) ÷ 1,000 × 1(h) = 0.5kWh
2時間なら、
- 500(W) ÷ 1,000 × 2(h) = 1kWh
というようになります。
電力の項目で使った水によるたとえなら、流した水をバケツに貯めた総量が電力量というわけです。電力量の求め方がわかっていると、1日にどの家電をいちばん使ったのか把握できます。
たとえば、600Wの電子レンジを5分間使ったら、
- 600W×5分÷60=50Wh(0.05kWh)
1時間=60分なので60で割ります。
50Wの照明を5時間使ったら、
- 50W×5時間=250Wh(0.25kWh)
この場合は、電子レンジよりも照明の電力消費が大きいことがわかります。電力と電力量の仕組みが理解できれば、省エネや節約を考えるときの強みになります。
電力量の単位まとめ
電力量の単位、わかりましたか?今回は、電気にまつわる単位とその仕組みについて紹介してきました。家電などに記載される消費電力は瞬間的に使われる電力の大きさを示すもので、必ずしも実際の値と一致するとはかぎりません。しかし、ひとつの目安にすることはできるので、電力量の求め方と合わせて活用するといいでしょう。電力と電力量の関係をおぼえて、かしこく節約してください。
平均34,352円/年の節約!
最安の電気料金プランを診断(無料)