かわいいクマノミなどの海水魚を水槽で飼育する方法
この記事の目次
クマノミに代表される海水魚を、自宅で飼育してみたいという方も多いはずです。海水魚はきちんとした環境さえ用意してあげれば、家でも飼育することができますよ。今回は海水魚の水槽について紹介していきましょう。
海水水槽の設置について
今回はアニメで有名になった「カクレクマノミ」の飼育を例に見ていきます。
水槽を用意する前に
まずは下準備として、海水魚が生きるための源である人工海水を作らなければなりません。
- バケツ
- 人工海水の素
- 比重計
これらを用意しまして、
- バケツに水道水をためたら人工海水の素を投入(適量を守って正確に)
※水槽の容量より少し多めに作るとあとで便利 - しっかり混ぜて溶かす(エアポンプの使用も可)
- よく溶けたら比重計で比重を計る、天然海水の比重は温度25度で1.021~1.030になるので、その範囲に合わせる
※塩分濃度は高くても低くても魚に悪影響を与えます
最初の準備ができました。
参照:海水魚 飼育方法 アクアリウム用品 海水づくり 水かえ
海水水槽を設置する
カクレクマノミ用の海水水槽を設置するために必要なアイテムはこちら。
- 水槽
- 底砂
- クーラー・ヒーター
- フィルター
- 照明器具
- バクテリア製剤・ライブロック
- サンゴ
- 上の項目で作った人工海水
自然のカクレクマノミはイソギンチャクをすみかにしていますが、飼育に利用するのは上級者向けだそうです。水槽内にはカクレクマノミの天敵がいないため、使わなくても特に問題はありません。その代わりに、サンゴなどで水槽に彩りを加えましょう。
水槽のセッティング
いよいよ水槽のセッティングに移ります。
- 水槽の設置場所を決める(直射日光を避けて)
- 水槽を洗う
- 底砂を洗って(水道水でOK)、水槽に敷く
※サンゴやライブロックを安定して設置するために、きれいに敷いてあげます - 保温器具などを取りつける
- 人工海水を入れる
- フィルターをセット
- ライトやクーラーなどを取りつける
ここまでで第1段階が終了。1週間ほど水を回してから次へと移行します。
- バクテリア製剤やライブロックを入れてバクテリアの繁殖を補助、そこからまた1週間ほど水を回す
※ライブロックにカクレクマノミや水槽を傷つけるシャコなどがいないか調べましょう - サンゴを入れる
※これは必須でやることではないのでお好みで
魚を水槽へ
これらが終われば、ついに魚を水槽へ入れられます!
- 水槽とカクレクマノミが入った袋の水の水温を合わせる
※30分程度、袋を水槽に浮かべて待ちます - 袋の中の海水とカクレクマノミをバケツへ
- 水槽の水を少しずつ加えて(もとの水量の倍くらいまで)、水合わせをする
- カクレクマノミを水槽へ移動
※手でやさしくすくって移せたらベストです - カクレクマノミの水槽が完成!
完成までになかなか大変なステップを踏みますが、できあがったときの達成感はなんともいえないと思います。
水槽設置後の飼育
えさは魚が2分~3分で食べきれる量を、1日1回与えるようにしましょう。
水槽の水は、定期的に水かえが必要です。
- 30~45cm水槽:1/3~1/4の水量を10日~2週間に一度
- 60cm水槽:1/3の水量を2~3週間に一度
これくらいを目安に交換していきましょう。
水質もきちんとチェックしてください。
- 硝酸塩(NO3):20ppm~40ppm以上で水かえの目安
- ペーハー(pH):7.8~8.4を理想の数値に
- アンモニア(NH3):0.3ppmくらいになったら水かえ必須(数値は0に近いほどいい)
- 亜硝酸(NO2):数値が0.5ppmを超えないように注意
魚の健康を害するアンモニアと亜硝酸の数値には注意が必要です。管理も大変ですが、かわいい海水魚のためにがんばりましょう。
参照:海水魚 飼育方法 アクアリウム用品 始め方
便利な飼育セットでスタートしよう!
海水水槽を設置するために揃える道具は結構多いですね。導入に苦労しそうだと思ったら、便利なセット品を購入しましょう。
- 30,100円(税込)
出典:後日生体(海水魚)カクレクマノミ スターター水槽セット 30H 生体付き 説明書付き 本州・四国限定 本州四国限定
本格サイズの水槽セットもあります。海水魚は別途手に入れなければなりませんが、長く趣味を続けていきたい方にはよさそうです。電力の周波数が地域で異なる機種ですから、購入前に確認しておきましょう。
あとは好きなオーナメントなどを購入していけば、理想の水槽が作れますね。
海水魚の水槽まとめ
お部屋に水槽があると、ちょっとしたインテリアにもなってくれます。中で泳ぐ海水魚を鑑賞しているだけで、幸せな時間が過ごせそうですね。みなさんも海水魚を水槽で飼育して、生活に楽しみを持たせてみては?