汚れたお部屋の空気をキレイにしてくれる空気清浄機を使っている家庭は増えていますが、ちゃんとお掃除をしていますか？今回は空気清浄機の掃除方法についてまとめてご紹介します。

掃除不足が招く3つの悪影響

空気清浄機はお部屋の空気中を漂う

• ハスダストなどのホコリ
• カビの胞子
• 花粉
• ウィルスや雑菌

などを取り除いてくれる家電製品ですが、汚れを分解する機能はありません。汚れはあくまでも空気清浄機が吸い込んでいるだけなので、汚れがどんどんたまって次のような悪影響が出てしまいます。

悪影響1.　空気を浄化する能力が低下する

空気清浄機はお部屋の空気を吸込み、本体内部のフィルターで微細な汚れを濾しとって、きれいな空気だけをお部屋に戻しています。汚れがフィルターに溜り続ければ当然目が詰まってしまうので、どれだけ汚れた空気を吸い込んでも浄化することはできず、空気清浄機を作動させても空気が汚れたままになってしまいます。

悪影響2.　悪臭の原因になる

空気清浄機にたまったハウスダストなどのホコリやダニなどの死骸は、カビや雑菌などにとっては栄養が豊富なエサでもあります。フィルターなどに汚れを溜めたままにしておくとそこにカビや雑菌が繁殖して悪臭を出し、空気清浄機を作動させるたびにお部屋にイヤな臭いが広がってしまいます。

悪影響3.　電気代がかかる

空気清浄機の本体やフィルターに汚れが溜り続けると、空気清浄機の吸引力は低下して機械に負担がかかってしまいます。その結果、空気は汚れたままなのに、余計な電気代がかかってしまうことに。部品の消耗も激しくなるので、製品としての寿命が短くなって故障してしまう可能性も高くなります。

空気清浄機の掃除手順

空気清浄機の掃除を忘れていると、お部屋の空気がきれいになるどころか、生活の質を落としてしまいます。基本的な掃除方法をマスターして、空気清浄機はいつも清潔にして使いましょう。空気清浄機のフィルターや部品はそれぞれのメーカーや機種ごとに違います。掃除は必ず取扱い説明書を確認して、電源は必ず切ってから安全に掃除をしてくださいね。

その1.　空気清浄機の外部を掃除しましょう

空気清浄機本体はツルツルとしていて、汚れがつきやすいものではありませんが、電気で稼働する家電製品は静電気でホコリを寄せ付けやすいので、1カ月に1回を目安に掃除をしましょう。掃除の仕方はとっても簡単で、水で濡らしてよく絞ったやわらかいクロスで拭くだけで十分です。汚れがひどい場合には、中性洗剤を溶かした水を含ませて拭き、後で水拭きをして洗剤分をよくぬぐい取りましょう。

その2.　吸気口・プレフィルターを掃除しましょう

吸気口の周りやプレフィルターは2週間に1回を目安に、掃除機でホコリを吸い取って掃除をしましょう。プレフィルターの汚れがひどい場合には本体から取り外し、台所用合成洗剤を溶かした水で漬け置き洗いをします。きれいになったら洗剤分をよく洗い流して、しっかり陰干しで乾燥させてから本体に取り付けましょう。

その3.　空気の浄化能力が落ちてしまったときの掃除方法

空気清浄機を使ってもなんだか空気が汚れているような感じがしたら、本体内部の集塵フィルターを掃除しましょう。集塵フィルターや脱臭フィルターなどのお手入れの方法はそれぞれのメーカーや機種によって違いますので、かならず説明に従ってお手入れをしてください。集塵フィルターの掃除方法としては、本体から取り外して掃除機でホコリを吸い取るのが基本です。集塵フィルターは空気清浄機の要となる部品ですから、浄化機能を落とさないためにも、2週間に1回を目安に掃除を心掛けましょう。

その4.　お部屋の臭いが気になるときの掃除方法

空気清浄機を使うとお部屋にイヤな臭いが広がる時は、脱臭フィルターを掃除しましょう。脱臭フィルターは水洗いができませんので、本体から取り外して掃除機でホコリを吸い取るのが基本です。その後陰干しでしっかり乾燥させてから、本体に取り付けましょう。加湿機能がついた空気清浄機の場合は、加湿フィルターにカビが繁殖している可能性があります。加湿フィルターやトレーを本体から取り外して、重曹水に30～60分程漬け置き洗いをし、しっかり乾燥させてから本体に取り付けましょう。

その5.　加湿空気清浄機の水垢がひどい時の掃除方法

加湿機能のついた空気清浄機の場合は、給水タンクやトレーなどに白い塊りがこびりついてしまうと、本体にしっかり取り付けることができなくなってしまいます。この白い塊の塊は水垢ですので、クエン酸を溶かした水に約2時間つけ置き洗いをして取り除きましょう。クエン酸は水垢を溶かす作用があります。漬け置き洗いをしたら十分に水ですすいで本体に取り付けて下さい。

空気清浄機は必ず掃除をしてから片付けましょう

空気清浄機は時期を問わず活用できる家電製品ですが、季節によって使用しない場合には、空気清浄機を掃除してから片付けましょう。「ホコリや汚れを、しっかり取り除く」「菌が繁殖しやすい湿気を与えないようにしっかりとパーツを乾燥させる」の2点をしっかり守って掃除し、次に使う時まで湿気のこもらない場所で保管することが大事ですよ。