空気清浄機のフィルター、交換時期とお手入れ方法まとめ
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空気清浄機は使っているけれど、空気清浄機のフィルターの交換やお手入れを充分にしていない家庭は意外と多いようです。フィルター交換をサボっていたり、間違ったお手入れをしていると、せっかくキレイにしたお部屋の空気が逆に汚れてしまいます。今回は空気清浄機のフィルターの交換時期の目安や、お手入れ方法についてご紹介しましょう。
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空気清浄機の「フィルター交換10年間不要」はウソ?それともホント!?
フィルターに溜った空気の汚れは生きているんです!
- ハウスダスト
- タバコの煙に含まれる有害物質
- 花粉
- カビの胞子
- ウィルス
- 悪臭の原因になる雑菌 etc.
空気清浄機は、これらの汚れを根本から分解するのではなく、汚れた空気を本体に吸い込んでからフィルターで濾しとってきキレイな空気だけをお部屋に戻して浄化しています。ということは、フィルターは空気清浄機を運転すればするほど、汚れてしまうということですね。しかも汚れに含まれるカビの胞子や雑菌、ウィルスなどは生きていいます。フィルターのお手入れをしないまま放っておくと、フィルターに溜ったハウスダストと湿気を温床に、カビなどが繁殖をしはじめて嫌な臭いを出し始めたり、空気を汚し始めてしまうかもしれません。
フィルターの中には抗菌仕様のものもありますが、これは菌の活動を抑制してくれるという役割です。温度・湿度・栄養の好条件さえ揃ってしまえば菌は増えてしまうので、フィルターの機能を過信しすぎてはいけません。
フィルターの交換時期の目安は?
一口に空気清浄機のフィルターといっても、
- プレフィルター
- 集塵フィルター
- 脱臭フィルター
- 加湿フィルター
- 集塵・防臭一体型フィルター
などのいくつかのフィルターを本体に組み合わせて内蔵しています。メーカーや機種、空気清浄機のタイプによって使っているフィルターの種類も、組み合わせもさまざまです。
基本的に集塵フィルターの交換時期は約10年、防臭フィルターの交換時期は約2年といったところなのですが、メーカーやフィルターの型によっても差がありますので、フィルターの交換時期はそれぞれの取り扱い説明書に従いましょう。ただし、ここで注意をしてもらいたいのは、「10年交換不要」は「10年間交換してはいけない」ということではありません。国内メーカーでは、
- 集塵フィルター ・・・ 空気を清浄する時間が標準時の2倍以上かかる
- 脱臭フィルター ・・・ 臭いの除去率が標準時の1/2以下
を目安に交換をするように定めていますが、空気の汚れは各家庭で差が大きいので、取扱い説明書に記載された交換時期よりもずっと早く寿命が来てしまうケースもあります。寿命のきたフィルターをいつまでも使っていると空気の汚れは取れませんし、嫌な臭い、さらには電気代の増大や空気清浄機の故障の原因になってしまいますので、フィルター交換は次のポイントを頭に入れて早めの交換を検討しましょう。
- 集塵フィルター ⇒ 空気清浄機の吸気・排気能力が落ちてきたら交換する
- 脱臭フィルター ⇒ 部屋の中がイヤな臭いがしはじめたら交換する
フィルターの交換時期を延ばすために必要なのがお手入れです
フィルターのお手入れをする頻度はどれぐらい?
タバコを吸う、ペットがいるなど、お部屋の空気の汚れ方は各家庭で違いますが、基本的にフィルターのお手入れの目安は次のとおりです。
- プレフィルター
- 2週間に1回
吸気口周りの外側は、お部屋をお掃除するついでに掃除機でホコリを吸い取るのが理想です。 - 集塵フィルター
- 2週間に2回
吸気・排気が落ちてきたらその都度掃除をしますが、掃除の頻度が高くなったら交換を検討しましょう。 - 脱臭フィルター
- 1ヶ月に1回
お部屋の臭いが気になる場合にはその都度掃除をしますが、掃除の頻度が高くなったら交換を検討しましょう。 - 加湿フィルター
- 1ヶ月に1回
カビやヌメリの温床になりやすいので、加湿トレーやタンクもあわせてキレイに洗浄しましょう。
お手入れの方法はフィルターの種類や機種によっても違いますので、必ず差し込みプラグを抜いて、説明書に従ってお手入れをして下さいね。
プレフィルターのお手入れ方法
プレフィルターは吸気口に取り付けられている、髪の毛などの大きな汚れを取り除く目の大きいフィルターです。メーカーや機種によっては構造上無い場合もあります。
- 手順 1.
- 吸気口付近の外側パネルについたホコリを、掃除機で外側から吸い取ります。
- 手順 2.
- 汚れがひどい場合は本体から取り外し、台所用合成洗剤を溶かした水で漬け置き洗いをします。
- 手順 3.
- 洗ったら洗剤をよく洗い流し、陰干しでしっかり乾燥させてから本体に取り付けましょう。
集塵フィルターのお手入れ方法
集塵フィルターは本体に内蔵されている、幾つも襞が重なった構造をしているフィルターで、最終的に汚れが溜る部分です。
- 手順 1.
- ホコリをたてないように、フィルターを静かに取り外します。
- 手順 2.
- 新聞紙を敷いた上で、襞のある面のホコリを掃除機で吸い取ります。
- 手順 3.
- 汚れが取れたら、フィルターを本体に取り付けましょう。
- <注意点>
- 襞のない反対側の面からは、絶対に掃除機をかけてはいけません。
集塵フィルターは破れやすいので、力を入れすぎたり掃除機の吸い取り口をぶつけないよう、十分に注意をしてください。
脱臭フィルターのお手入れ方法
脱臭フィルターはタバコの煙や油煙などを脱臭するためのフィルターですが、水洗いはできません。臭いが気になるからと水洗いをすれば、型崩れして使えなくなってしまいので気を付けましょう。
- 手順 1.
- 静かに脱臭フィルターを本体から取り外します。
- 手順 2.
- 掃除機で表面のホコリを吸い取ります。
- 手順 3.
- 汚れが取れたらフィルターを本体に取り付けましょう。
- <臭いが気になる時>
- 取り外した脱臭フィルターを、風通しの良い日陰で約1日間よく乾かしてから取り付けましょう。
加湿フィルターのお手入れ方法
加湿フィルターは加湿機能のついた空気清浄機で使われているフィルターで、抗菌仕様されていても加湿水用のタンクは水を取り替える度に、加湿トレーはフィルターを取り外すときに一緒に内部を洗浄して、イヤな臭いを防ぎましょう。
- 手順 1.
- 静かに加湿フィルターを本体から取り外します。
- 手順 2.
- やわらかいスポンジか古い歯ブラシなどを使って、フィルターを水洗いします。
- 手順 3.
- 汚れが取れたらフィルターを本体に取り付けましょう。
- <臭いが気になる時>
- 液体の中性洗剤を溶かしたぬるま湯に、約30~60分間漬け置き洗いをして、よく洗剤を洗い流してから取り付けましょう。
空気清浄機のフィルターの交換時期とお手入れ方法まとめ
空気清浄機は家族の健康のため、なくてはならない家庭の家電製品です。高機能で小さい微粒をキャッチできるフィルターほど高価なので、空気清浄機のフィルターはこまめにお手入れをして、新品に近い状態で長く経済的に使ってくださいね。
空気清浄機の効果についてはこちらの記事でご紹介しています