現在ドコモ光を契約していて、コミュファ光に乗り換えを検討している方向けに、手順や注意点を解説します。ドコモ光からコミュファ光に乗り換えるメリット・デメリットもまとめているので、契約前に改めて確認しましょう。

本記事で掲載されている金額は、すべて税込表示です。

更新日

2024年11月20日

ドコモ光からコミュファ光に乗り換え時の注意点

ドコモ光からコミュファ光に乗り換える前に、確認しておきたい注意点をご紹介します。

コミュファ光は提供エリアが限定されている

ドコモ光は全国でサービス提供しているのに対し、コミュファ光は東海エリアを中心とする5県でサービスを提供しています。コミュファ光に乗り換えられるのは、次のエリアにお住まいの方のみです。

中部エリア

長野県

東海エリア

愛知県、静岡県、岐阜県、三重県

ただし、上記5県でも、市区町村によってはコミュファ光の提供エリア外となることがあります。まずは自宅がコミュファ光の提供エリア内であるかどうかを確認しましょう。

コミュファ光は開通工事が必要

コミュファ光は独自回線を使用するので、ドコモ光の光回線設備をそのまま利用できません。そのため、コミュファ光の設備が導入されている集合住宅を除いて、工事が必須です。

申し込みから開通までの期間は、エリアや状況などによって異なりますが、1カ月半程度を目安としているエリアもあります。ただし、繁忙期には1カ月以上待つことがあるので、すぐに利用したい方は早めに申し込みましょう。

また、ドコモ光を解約するタイミングにも要注意です。コミュファ光の開通前に解約してしまうと、インターネットが使えない期間が発生してしまいます。

インターネットを常に使える状態にしておきたいなら、コミュファ光の開通を確認してからドコモ光を解約すると安心です。また、最長で光回線開通から7日後まで無料で利用できるコミュファ光のモバイルルーターをレンタルすると良いでしょう。

モバイルルーターはコミュファ光に申し込んだ方限定のサービスです。対象となるのは工事遅延でインターネットが使えない期間が生じる人、現状の住まいがネット回線未設の人など。また、申し込みから短期間で開通工事を実施できる場合、モバイルルーターの発送は行われません。

解約するタイミングによっては解約金が発生する

ドコモ光では、2年契約で「契約更新期間」以外に解約すると解約金が発生。具体的には、利用開始日の翌月および更新月から24〜26カ月目に解約すると、支払いが求められます。請求される金額は、契約プランや適用されている割引サービスによって異なります。

ドコモ光の利用開始日が1日の場合は、当月が1カ月目として計算されます。

契約更新期間は、My docomo内の｢ご契約内容確認･変更｣ページで確認できるので、事前にチェックしておきましょう。なお｢定期契約なし｣のプランを利用されているなら、解約金はかかりません。

ドコモ光からコミュファ光に乗り換え時の費用

ドコモ光の解約には解約金などが発生する可能性があり、コミュファ光の新規申し込みでは契約事務手数料などがかかります。ここでは、ドコモ光からコミュファ光に乗り換える際の費用について解説します。

ドコモ光の解約時の費用

ドコモ光を2年定期契約で利用していて、契約更新期間（契約24～26カ月目）以外で解約すると解約金が発生します。なお、解約金の支払いにdポイントを充てることはできません。

ドコモ光ミニの解約金は、申し込み時期によって異なります。

そのほか、光回線開通の工事費を分割払いしていると、解約の翌月に残債を一括請求されます。また、解約後にレンタル機器を返却しないでいると、機器相当額を請求させることもあるので注意しましょう。

コミュファ光の申し込み時の費用

コミュファ光は初期費用として「契約事務手数料」と「光ネット工事費」が発生します。

契約事務手数料は770円です。しかし、対象プランと2年間の継続利用を条件とした「スタート割」を同時に申し込むことで、特典割引が適用され、無料となります。光ネット工事費は27,500円かかりますが、スタート割と有料オプションの「安心サポートPlus」を契約すれば工事費無料となります。

スタート割の期間満了前にコミファ光を解約すると、各工事費から契約期間に応じて低減した額を解約日翌月に一括で請求されます。

ただし、土日祝日および年末年始に工事を実施すると3,300円の「土日祝工事派遣料」が発生。また、12月29日〜1月3日の工事は、工事費無料の対象外となります。

特典割引の工事費無料を適用する場合、午前9時〜午後5時の間に工事を行わなければなりません。また、追加工事が発生すると別途工事費がかかります。

ドコモ光からコミュファ光に乗り換える方法

ドコモ光からコミュファ光に乗り換える方法を解説します。主な手順は次のとおりです。

1. コミュファ光に新規で申し込む
2. コミュファ光の工事日を調整する
3. コミュファ光の工事に立ち会う
4. コミュファ光の接続機器を設定する
5. ドコモ光の解約手続きをする

Step1）コミュファ光に新規で申し込む

ドコモ光からコミュファ光に乗り換えるには、インターネットや電話、コミュファ光を取り扱っている店舗（家電量販店、auショップ各店）で申し込めます。その際は、次の情報を用意しておくとスムーズでしょう。

• 契約者氏名
• 性別
• 生年月日
• メールアドレス
• 電話番号
• 住所
• 建物の情報（持家・賃貸など）
• 契約内容の送付先
• 支払い情報
• 工事希望日

申し込み前には、契約に関する情報が記された約款や、重要事項説明書に目を通しておきましょう。どちらもコミュファ光のHPで確認できます。

申し込み後には、コミュファ光よりパソコンや電話の利用状況について確認の電話をくることもあります。また、コミュファ光の開通には基本的に工事が必須です。賃貸住宅に住んでいる方は、事前に管理会社やオーナーに承諾を得ておきましょう。

Step2）コミュファ光の工事日を調整する

工事準備が整い次第、コミュファ開通センターから工事日程の調整のために電話またはSMS（ショートメッセージサービス）で連絡があります。開通には宅内工事と屋外工事を行いますので、対応できる日時を事前に確保しておきましょう。

プロバイダ選択型で「エディオンネット/So-net/@nifty/BIGLOBE/TNC」以外のプロバイダを利用する場合は、工事日にあわせて別途提携プロバイダへの申し込みが必要です。

気をつけたいのは、土日祝日および年末年始に工事を実施すると3,300円が発生すること。費用を少しでも抑えたい方は覚えておきましょう。

また、お客さまIDなどを記載した「登録内容通知書」が送付されてくれるので、なくさないよう大切に保管してください。

Step3）コミュファ光の工事に立ち会う

宅内工事には立ち会いが必須です。光ケーブルを室内に引き込む作業や、レンタルのルーター一体型ONU（光回線終端装置）の設置を実施。契約者本人など、設置場所を決められる人が立ち会うようにしてください。

工事時間は2時間程度が目安です。途中で外出はできないので、注意しましょう。

なお、集合住宅で共用部まで回線が導入済みなら、屋外工事は不要。基本的には屋内工事のみとなります。

Step4）コミュファ光の接続機器を設定する

工事で設置したルーター一体型ONUとパソコンやスマホを繋いで、インターネットの接続設定を行います。もしインターネットに接続できなかったときは、サポートデスクに問い合わせてください。

なお、コミュファ光では、スタッフが訪問して機器の接続設定や配線をサポートしてくれる有料オプションサービス「おまかせ訪問ダブルサポート」が用意されています。インターネット接続などで困ったなら、こちらのサービスを利用するのも良いでしょう。

Step5）ドコモ光の解約手続きをする

ドコモ光の解約手続きは次の3つで可能です。

1. Web
2. ドコモショップまたはd garden
3. 電話

Webは24時間解約の申し込みできますが、手続き時にはドコモ光を利用しているdアカウントへのログインが求められます。また、ペア回線を設定していないと、オンラインでの契約内容の確認･変更はできません。ドコモショップ／d gardenは各店舗の営業時間内、電話は午前9時～午後8時の受付となります。

ペア回線とは、ドコモのスマホとドコモ光の契約者名義を同一にした状態を指します。

• ドコモの携帯電話契約内容
• ネットワーク暗証番号

ドコモの携帯電話契約がなかったり、「ドコモ光」のペア回線を設定しなかったりする場合、契約ID（お客さまID）などで本人確認を行うことがあります。

解約日は手続き日の翌月末まで指定が可能。回線の停止は手続から数日かかる場合があります。また、WEBでの申し込みでは入力内容に確認事項が発生すると、指定した日に解約できないこともあるので、注意しましょう。

手続きが済んだら送付された回収キットに従って、レンタル機器を返却すれば解約完了。回線の撤去工事は原則的に行いません。

もちろん、希望すれば撤去工事を実施してくれます。工事費は基本的に無料で、工事は立ち会い必須。当日は工事をするだけでなく、工事業者が返却予定のレンタル機器も回収してくれます。

なお、プロバイダの解約は、契約しているプランが1ギガおよび10ギガの単独タイプとドコモ光ミニなら、別途手続きが必要です。1ギガおよび10ギガのタイプA/B/Cなら、利用しているプロバイダによって手続きの有無が異なるため、直接プロバイダに確認しましょう。

契約しているのが「ドコモ光 タイプC」で、解約にあたって回線の撤去を希望する場合、ドコモ インフォメーションセンターに電話で申し込んでください。解約手続き後、実際に回線が停止するまで数日かかることがあります。ドコモ光の解約後もドコモ光電話の電話番号を継続利用したいなら、事前に移行手続きを行なってください。

ドコモ光からコミュファ光に乗り換えるメリット・デメリット

最後に、ドコモ光からコミュファ光に乗り換えるメリット・デメリットをご紹介します。

ドコモ光からコミュファ光に乗り換えるメリット

ドコモ光からコミュファ光に乗り換えるメリットには、次の3つを挙げることができます。

• 30メガプランやゲーミングカスタムが利用できる
• auまたはUQモバイルとのセット割が利用できる
• 独自回線のため、回線が混雑しにくい

コミュファ光では1ギガや10ギガに加え、リーズナブルな「ホーム30M」などのプランも提供。さらに、10ギガプランには独自の技術によってオンラインゲームに特化した「ゲーミングカスタム」もオプションで用意されています。ドコモ光では提供されていないプランやオプションを選べるのは、コミュファ光のメリットでしょう。

また、auまたはUQモバイルのセット割が使えることも利点です。auまたはUQモバイルのスマホで対象となるプランに契約しているなら、スマホの月額料金が割引されます。

「auスマートバリュー」契約の回線が「家族割プラス」グループまたはUQモバイルの「自宅セット割」グループに加入している場合、各グループに加入しているauまたはUQモバイルの回線にもセット割が適用されます。

独自回線のため、混雑しにくいことも嬉しい点でしょう。一般的に光回線は利用者が多いと回線が混雑し、不安定になりやすいため、コミュファ光はドコモ光より回線が安定する可能性が高いと言えます。

ドコモ光からコミュファ光に乗り換えるデメリット

ドコモ光からコミュファ光に乗り換えるデメリットは、次の2つです。

• 利用できるエリアが狭くなる
• ドコモとのセット割が利用できなくなる

前述したとおり、コミュファ光の提供エリアは東海エリアを中心とする5県のみ。特に都道府県をまたいでの引越しや転勤が多い方にとっては継続利用しにくいので、気をつけましょう。

ドコモとのセット割が利用できなくなることもデメリットです。ドコモのスマホを継続利用すると、今よりスマホの月額料金が高くなるため、スマホの乗り換えも合わせて検討すると良いでしょう。

ドコモ光からコミュファ光に乗り換える前に他社も比較！

ドコモ光からコミュファ光への乗り換えには、メリットだけでなくデメリットもあります。光回線を乗り換える際は、別の光回線サービスも比較検討してみることをおすすめします。