お金を上手に貯める方法とは? 意外と知らない貯金のコツ
この記事の目次
あなたはダイエットをする際に、どのような方法をとりますか?きっと、ランニングや筋トレ、はたまた食事制限などを想像するでしょう。
ダイエットと同じく、お金を貯めるにも方法があります。この記事で紹介するお金を貯める方法を取り入れれば、きっと「貯金ができない自分」から卒業できますよ。
お金を貯める前に知ってほしいこと
お金が貯まらない原因とは
「給料日まで1週間もあるのに金欠……」
「気づいたら財布のお金が減っている」
「贅沢していないのに、なぜかお金がない」
そんな経験を持つ人も少なくないでしょう。お金を貯められない最大の原因は、お金の管理ができていないことにあります。先のありがちな3つの状態は「毎日コンビニでなんとなく買っている飲料水」「ランチでなんとなく支払っている1,000円」など、無計画な細かい出費の積み重ねが原因になっている場合も少なくありません。
管理もしないでやみくもに出費し、貯金のためのお金を残そうとするのは、運頼みに等しい行為。この無計画な状態から抜け出せれば、貯金が増えるとも言えるでしょう。
お金が貯まらない原因について詳しく知りたい人はこちらの記事をチェック!
お金を貯める方法のポイントは「管理」
現在の収入のなかから貯金にまわすお金を増やすためには、管理して支出を少なくする必要があります。そこで、次の流れでお金の管理をしましょう。
- “先取り貯金”をする
- 月に使えるお金を把握する
- 家計簿をつける
次の章で、ステップごとのコツを紹介していきます。
たった3ステップ!お金を貯める方法
お金を貯める方法ステップ1)“先取り貯金”をする
お金を貯める方法でNGなのが、「月末に残ったお金を貯金にまわす」行為。月々の生活費と貯金を分けずに管理すると、使用してよい生活費が曖昧になったり、うっかり貯金に手をつけてしまうためです。
そうならないためにも、給料が振り込まれたら、すぐ別口座に貯金のためのお金を移し、生活費と分けるのが正解。さらに自動振替サービスを利用して手続きの煩雑さをなくしたり、貯金したお金を引き出せないよう定期預金へ移したりするのもコツですよ。
毎月の貯金額の目安は、手取り月収の2割と言われていますが、不慣れな人は1割からスタートしましょう。
お金を貯める方法ステップ2)月に使えるお金を把握する
貯金に手をつけないようにするためには、月に使えるお金を把握し、その中でやりくりする必要があります。先取り貯金した後は、住居費・光熱費・通信費・保険料など固定費も引いて、月に使えるお金を算出してください。
- 月に使えるお金=手取り月収-月の貯金額-固定費
生活費は月単位だと金額が多く管理しにくいため、週単位で分けて管理するとよいでしょう。さらに、「銀行のATMからお金を引き出すのは週1回だけ」のようにルールを設けると、管理しやすくなりますよ。
お金を貯める方法ステップ3)家計簿をつける
お金を貯める方法の最終ステップは、家計簿をつける作業です。スマホの家計簿アプリを利用したり、自分好みの家計簿をノートやエクセルに自作したりするのもよいでしょう。
まずは、次の15項目からつけてみください。
大項目 | 小項目 | 内容 |
---|---|---|
固定費 | 住居費 | 家賃、住宅ローン、駐車場代などの支出項目 |
水道光熱費 | 水道代、電気代、ガス代などの支出項目 | |
通信費 | スマホ料金、インターネット料金、宅配便料金などの支出項目 | |
保険料 | 生命保険や医療保険、介護保険などの支出項目 | |
変動費 | 食費 | 外食費や食材購入費、酒代など飲食に関わる支出項目 |
日用品費 | 掃除道具やシャンプー、ティッシュペーパーなど日用品の支出項目 | |
被服費 | 洋服や靴、アクセサリーなどの支出項目 | |
美容費 | 化粧品やエステなどの支出項目 | |
交際費 | デートや飲み会、友人・知人へのプレゼントなどの支出項目 | |
趣味費 | 書籍代や映画チケット代など趣味に関する支出項目 | |
交通費 | 電車やバスの運賃、ガソリン代などの支出項目 | |
教育費 | 子どもの学費や教材の購入費などの支出項目 | |
医療費 | 通院費や入院費、医薬品の購入費などの支出項目 | |
特別費 | イベントなど、毎月発生しない支出の項目 | |
雑費 | 上記以外、用途不明の支出項目 |
収支の金額を合わせるよりも、「何にいくら使っているか」知ることが大事なので、1円・10円単位の細かい金額は気にしなくてもOK。最初から家計簿を細かくつけようとするとかえって三日坊主の原因になってしまいますよ。また、購入したものが把握できるようにレシートを保管しておくのもポイント。
家計簿をつけるだけでは意味がなく、支出から無駄を見つけ、節約できるものがないかチェックしていきます。節約につながる家計簿のチェック方法は、次の章で詳しく解説していきましょう。
家計簿のつけ方について詳しく知りたい人は、こちらの記事をチェック!
お金を貯めるために知っておきたい!家計簿のチェック方法
チェック方法1)支出項目ごとにチェックする
支出は、住居費や水道光熱費など毎月支払いが決まっている「固定費」と、食費や被服費など金額が決まっていない「変動費」で分けられます。それぞれのチェックすべきポイントを見ていきましょう。
「固定費」をチェックする
変動費と比べて固定費を節約する最大のメリットは、一度節約をしたら削減効果が持続すること。例えば、月10,000円の医療保険を7,000円のものに切り替えたら、毎月3,000円を貯金にまわせるようになります。
固定費のなかで節約効果が高いのは、高額になりがちな住居費。しかし、家賃交渉や住宅ローンの切り替えなど、難易度が高く、見直しにくい項目でもあります。着手するなら、スマホの料金プランを変更したり、不要な保険の特約を外したり、手軽なものから見直すのがおすすめ。
スマホの料金プラン変更と同じく、電気・ガス代も電力会社・ガス会社を切り替えるだけで節約ができます。電気・ガス料金プランもさまざまな種類があり、電気の基本使用料金が0円だったり、ガスとインターネットを同じ会社で契約すると割引が適用されたりするものも!エネチェンジでは、あなたにぴったりな電力会社・ガス会社の料金プランを比較できます。郵便番号や世帯人数などを入力するだけだから、気軽にためしてみてくださいね。
平均34,352円/年の節約!
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固定費の節約方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事をチェック!
「変動費」をチェックする
変動費は、まず生活必需品以外の被服費や美容費、趣味費などの割合をチェックしましょう。一般的に、自由に使えるこづかいは支出全体の10%程度が理想とされているため、オーバーしているようなら、各費目で節約を検討してください。
変動費の中で無駄を見つけるために、レシートなどで購入したものをチェックして役に立ったものは「◎」、無駄になったものは「×」をつけてみましょう。「×」のついたものを翌月以降買わなければ節約になるのはもちろん、自分の価値観が明確になって無駄遣いも少なくなりますよ。
例えば、次のようなものが見当たれば、「×」をつけてみてくださいね。
- 肌に合わなかった化粧品
- コーディネートに取り入れにくい洋服
- 役に立たなかった調理器具
- 買ってから1回しか使っていない調味料
- 子どもがほとんど口をつけなかった食料品
チェック方法2)お金の使い方をチェックする
家計簿の金額面だけでなく、お金の使い方も振り返ってみましょう。特に「買い物の回数」と「クレジットカード」の見直しをすれば、節約につながる可能性が高いですよ。
買い物の回数を減らす
買い物の回数が増えれば増えるほど、無駄なものを買うリスクも高くなってしまいます。家計簿の支出の記録回数やレシートの枚数をチェックし、買い物の頻度を減らせないか検討しましょう。食料品は週に1回まとめ買いをしたり、用事がないのにデパート・ショッピングモールに行くのを控えたり、ネットショップを見る回数・時間を減らしたりするとGood。きっと「目的以外のものを買ってしまった……」という失敗が少なくなりますよ。
断食のように「お金を使わない日」を設けてみるのもおすすめ。特に衝動買いがクセになっている人は、支出をセーブする感覚が身につけられるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
また、食料品を買い出しに行く際は、子どもやパートナーを連れていかないのも一案。お菓子やお酒など、不要なものを買い物カゴに入れられてしまうことがなくなり、食費の予算オーバーを防げます。
クレジットカードを見直す
クレジットカードの枚数が多いせいで、家計簿を記録しにくくなっていないかチェックしましょう。引き落とし日の異なるクレジットカードを複数枚持っていると、家計管理が複雑になり、予算よりも多くのお金を使ってしまう失敗が生じやすくなります。所有するクレジットカードは、メイン1枚・サブ1枚程度にしておくとGood。家計管理がしやすくなるだけでなく、利用するカードが絞られることによってポイントも貯まりやすくなりますよ。
さらに、メインで使うクレジットカードは、自分がよく利用するデパート、ネットショップ、交通機関が発行しているものを選ぶと、効率よくポイントを入手できるようになるでしょう。
上級者向け!お金を貯める方法
上級者向けのお金を貯める方法1)目的別にお金を貯める
お金を貯められるようになったら、目的ごとに貯金してみてください。例えば、次のように分けてみてはいかがでしょうか。
- 病気などのトラブルにそなえるための貯金
- 自分の好きなものを買うための貯金
- 老後や子どもの教育資金などの貯金
分けることによって、各目標金額の達成率がわかり、さらにやりくりが必要か判断をしやすくなります。また、それぞれ別口座に分けてお金を貯めると混ざる心配もなくなりますよ。
上級者向けのお金を貯める方法2)生活費を封筒に分ける
基本のお金を貯める方法では、生活費を週単位で管理することをお伝えしましたが、さらに細かく支出管理したい方は封筒を用いて次のように管理してみてください。
- 給料が振り込まれたら“先取り貯金”をしておく
- 食費や水道光熱費、おこづかいなど項目の分だけ封筒を用意し、表面に項目名を書く
- 各項目の予算を決め、封筒に入れる
- 必要な時だけお金を封筒から抜き出す
他の項目に比べてよく使われる「食費」は、さらに週単位で封筒に分けると管理がしやすくなります。また、月末に各封筒に残ったお金は、貯金用口座に入れるようにしましょう。
上級者向けのお金を貯める方法3)家計簿の項目を細かく分ける
家計簿で各項目の支出金額を把握する目的は、無駄な支出を見つけ、節約につなげることにあります。先に紹介した家計簿の項目リストよりも細かく記録するようになったら、さらに無駄を見つけやすくなりますよ。
そこでおすすめなのが、家計簿に「自分がよく購入するもの」の専用項目を追加すること。例えば、毎日のようにお酒を飲む人は、食費に含めず、「お酒代」という項目を追加しましょう。食費とは別に記録すれば、他の支出に対する割合をチェックでき、「食費に対してお酒代が高すぎる。もう少し控えよう」といった気づきを得られますよ。
「500円玉貯金」を取り入れてみるのもおすすめ!
「お菓子やマンガなどの購入をガマンできたら、500円玉を貯金箱に入れる」といったルールを取り入れ、ゲーム感覚で貯金を楽しむのもよいでしょう。「500円玉貯金」は古典的なお金を貯める方法ですが、長続きさせるためのコツがあります。詳しくは『貯まる!「500円玉貯金」を長続きさせる方法とコツ』をチェックしてくださいね。
【事例】インスタグラマー実践中のお金を貯める方法
ここまで読んだものの「実際、みんなどうやってお金を貯めているの?」と気になっている方も多いでしょう。そこで、節約テクニックを多く発信しているインスタグラマー達に、お金を貯める上手な方法を聞いてきました。
【事例】インスタグラマーsabu_1985さんのお金を貯める方法
夫と子ども2人の4人家族のsabu_1985さんが実践している、お金を貯める方法を教えてもらいました。
貯金の目的ごとに口座を開設し、貯蓄額を“見える化”する
我が家では、貯金にまわすお金を自動的に確保する仕組みをつくっています。まず、給料が振り込まれたら、3つの積立定期預金の口座に自動振替。1つは先取り貯金用、2つ目は車検の積立金、そして3つ目は夫のお小遣いにあてる積立金と目的別に分けています。それぞれいくら貯まったか一目で現状把握できるようになって便利ですよ。さらに絶対手をつけたくない、子どものための貯金は他行の口座に自動振替するのもマイルール。メインで使っているキャッシュカードと分けておけば、子ども用の貯金が入ってるキャッシュカードは持ち歩かなくなるため、「うっかり使ってしまった」という失敗もなくなります。(sabu_1985さん)
それぞれの目標金額までの達成率がわかれば、貯金のためのモチベーションも上がりそうですね!お金を貯める目的が複数ある人はぜひ取り入れてみましょう。
家計簿は記録ではなく改善策を見つけるのが重要
スマホの家計簿アプリ「マネーフォワード ME」をメインに使っていますが、あえて月末に各費目の支出額をノートに書き写し、家計について考える機会を設けています。記録するだけでなく、前月と今月を見比べたり、予算オーバーした費目がないかチェックし、翌月の改善策を練るのがポイント。家計簿をつけると、月々の予算を意識するようになるため、自然と浪費も抑えるようになりますよ。(sabu_1985さん)
家計簿をつけるようになってから、夫婦で月8万円もかかっていた食費を、最終的に家族4人で3万円まで削減できるようになったsabu_1985さん。単純に支出入を記録するだけでなく、そこから気づきを得て、次に活かせているからこそ、月々5万円もスリム化できたのでしょう!
【事例】インスタグラマーtko_mamaさんのお金を貯める方法
給料日から翌月の始まりまでにお金を“振り分け”
給料が入ったら、次のような流れでお金を振り分けていきます。
- 20日の給料日から翌月1日までに、収入と来月の支出予定の項目と金額を書き出す
- 書き出した支出予定のうち、現金で必要な費用(生活費やお小遣い、子どもの習い事代など)をATMで1カ月分まとめて引き出す。同時に教育費用の貯金を専用口座に振り分ける
- 収入から支出予定額を差し引いた金額を貯金予想額としてメモし、教育費以外の貯金へ。急な出費がかさむ場合もあるので、月末に実際にいくら貯金できたのかを算出し、家計簿に記入して振り返る
今は子どもの教育費と住宅ローンの繰り上げ返済のためにお金を貯めていて、給与口座からそれぞれ別の口座に積み立てています。貯金を長く続けるコツは、目的と目標金額を決め、そのためには毎月最低いくらの貯金を積み立てていけばいいのか計画を立てること。私も目的を持たずに貯金をしていたころは、毎月必要最低限の金額を貯められていてもゴールの見えない不安がありました。今は目的がはっきりしているので、計画通りに貯金ができていれば、残りのお金は自由に使おうという考えになり、気持ちが楽になりましたね。(tko_mamaさん)
貯金は多ければ多い方がよいとはいえ、数字に振り回されてしまうとストレスになってしまいます。お金を貯める目的と必要金額を明確にすることは見習いたいところですね。“貯金疲れ”している人は、目的のないまま貯金をしていないか、考えてみてはいかが?
生活費は週単位で管理
我が家では、食費・日用品費・ガソリン代といった日々使う生活費を週1万円でやりくりしています。週の数は月によって異なるため、大体4〜5万円を毎月の予算とし、次のような流れで管理。
- 月の生活費の1万円をお財布に入れる
- 毎週日曜日に週の締め作業。財布の中身を全部出して、レシートはホチキスでまとめてファイルへ。残ったお金は金額をメモし、小銭とお札を別々に保管。翌週分の1万円をお財布に入れる
- 月末に月の締め作業。ファイルにまとめておいたレシートを見ながら、週単位の家計簿に記入。改善点がないかチェックする
月単位でのやりくりもしていたのですが、お財布に1カ月分の予算を入れておくとお金を使うペース配分が難しく、月末が近づくにつれて足りなくなる失敗をしてしまうことも……。それに比べて週単位だと毎週家計を見直せるので、「今週使いすぎたから、来週はその分セーブしよう」というように軌道修正がしやすいんです。
やりくりで余った生活費は、「小銭」が余ったら幼稚園で必要な物を買うために使い、「お札」が余ったら月末自由に使うお金としています。ゲーム感覚で楽しみながらやりくりすると節約も貯金も長続きしますよ。
また、日々の生活費とは別に、特別費、医療費、ふるさと納税費、外食費は前年の冬のボーナスから年間予算を確保して、毎月の家計に大きな変動がないようにしています。それぞれ封筒を用意して管理していますが、封筒に現金を入れているのは出番の多い外食費と医療費のみ。特別費などの費用が発生した際は、月別にいくら使ったのか封筒にメモして、支出を“見える化”し、一元管理することで年間予算をオーバーしないように注意しています。
家計簿に支出を記入する際は細かい内訳は書かずに、「スーパー 0,000円」などいくら使ったのかがわかる程度にざっくりと記入して負担にならないようにしています。(tko_mamaさん)
家計管理の基本は収支を把握し、支出を見直すこと。そこをしっかりおさえて、自分に合うやり方を見つけているのはさすがです。残ったお金を繰り越さずに自由に使える“お楽しみ資金”とするのも、やりくりのモチベーションアップにつながって◎貯金にまわすお金を増やすことばかり考えるとストレスがたまりがちなので、こういった息抜きも大事ですね。
さらに、tko_mamaさんは毎週日曜夜の30分を家計管理タイムにすることで自分1人の時間も確保しているのだそう。週の締め作業は慣れれば5分ほどで終わるそうで、残りは自由時間に。家計管理もできて自分だけの時間もしっかり取れるとは一石二鳥です。忙しい子育て中の方は、ぜひ参考にしてみてください!
3ステップの「お金を貯める方法」を習慣化しましょう!
私たちは、楽しく健やかな生活をおくるために、お金を使い続けています。支出をコントロールしない限り、お金は流れ続け、貯金が一向に増えなくなってしまいます。だからこそ、この記事で紹介したお金を貯める方法を繰り返し行ってみてください。
これまでお金を貯められなかった人は、月に1万円貯めるのも苦労するかもしれません。しかし、継続していけば、きっと少しずつ貯金にまわせるお金が増えていくでしょう。