ふきんの洗い方!正しく洗濯・除菌をして、清潔に使おう
この記事の目次
食器やテーブルを拭くふきんは洗い替え用に何枚も持っているものだと思いますが、どんな方法で洗っていますか?ふきんの洗い方は各家庭でだいぶ違うようなんです。正しい洗い方を知っておきましょう。
ふきんをどんな風に洗いますか
テーブルやシンク周りを拭く台ふきんや、洗ったあとの食器を拭くふきん、何種類かを何枚もお持ちだと思いますが、どのように洗っていますか?クックパッドにこんな質問が投稿され、かなりの反響を呼んでいました。
- 「台ふきんを洗濯機で洗いますか?」
この質問へのリアクションの発言が240件。「洗濯機で他の衣類と一緒に洗う」という人や、「下着と一緒はきもちが悪い」という人、「塩素系漂白剤でつけ置きする」という人や「煮沸消毒している」という人までさまざまです。
参照:台ふきん洗濯機で洗いますか? | クックパッド みんなのカフェ
洗濯機で洗う人が多いみたい
2014年3月に行われたWebアンケートでは、以下のような回答が集まっています。
第1位 「洗濯機で洗う」49.3%
第2位 「手洗いのみ」22.9%
第3位 「手洗い+除菌」22.3%
出典:あれ、みんなの方法とちがうかも!? 台所の「ふきん」どうやって洗っていますか?|「マイナビウーマン」
この結果を見ると洗濯機で洗う人が多いようですね。簡単だし、きれいになるし、まとめて洗ってしまえてラクちんです。その一方、手洗いのみ、そしてきちんと除菌もしている人も2割ずついます。
ふきんから嫌なニオイがしてくる原因
毎日綺麗に水ですすいでいても、なんとなくふきんから嫌なニオイがしてきた……という経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。一体なぜ、きれいにすすいでいるふきんから嫌なニオイがするのでしょう。
原因は雑菌です。常に湿っていたり濡れている状態にあるふきんは、細菌が繁殖する絶好の条件を兼ね備えています。食事をする場所や料理をする場所をぬぐう台ふきんや、食器を拭くふきんは、いつもきれいな状態を保っていたいですよね。
ふきんを洗おう
また、台を拭くふきんは、食べこぼしや肉、魚の汁などで汚れやすく、食べ物の汚れは洗濯機だけでは落ちないこともあります。ふきんの洗い方、汚れの落とし方をマスターしましょう。
ふきんの洗い方
汚れがひどいと感じた台ふきんは、キッチン用の漂白剤を使えば汚れが落とせて除菌もできます。
- 桶に水を張り、台所用漂白剤を溶かします(水1リットルに対し漂白剤10ml)
- 台所用洗剤をふきんにつけて手洗いする
- ふきんを水で綺麗にすすいでから、桶に浸します。
- 除菌だけしたいときは2分。汚れが気になる時は30分浸します。
- 水でしっかりすすいで乾燥させましょう。
台所用漂白剤は塩素系の漂白剤です。塩素系漂白剤は漂白作用が強く、色物のふきんや柄もののふきんは色や柄が落ちたり変色する恐れがあります。
柄ものや色がついたふきんは、酸素系漂白剤を使うことをおすすめします(衣類用の漂白剤は酸素系であることが多いです)。酸素系は布に与えるダメージが少ない分漂白作用は弱くなります。漂白剤を45℃くらいのお湯で溶かすと漂白作用が強くなりますよ。
ふきんは必ず完全に乾燥させる
洗い終えたふきんは、しっかりと乾燥させないとふたたび雑菌の温床になってしまいます。天気がよければ天日干しをすれば日光のパワーでより除菌効果が見込めます。
しかし花粉やホコリの付着が心配な人は、乾燥機を使う、室内の風通しのよいところに干すなどして、濡れたまま放置しないように心がけましょう。
白いふきんがピンク色に…?
白いふきんやまな板を使っていて、なんとなくピンク色になってきたような……と感じたことはありませんか?これは霊菌という細菌の仕業なのです。霊菌自体は私たちの身体に害を与えることはありませんが、霊菌がそれだけ繁殖しているということは、ふきんやまな板には他の菌も繁殖している可能性が高いです。
また、それだけ菌が繁殖しやすい状況になっているといえます。しっかり洗って殺菌をするか、新しいものに取り替えましょう。
ふきんの世界事情
フランスにはふきんが無い?!
日本ではほとんどの家庭で使っているふきんですが、フランスの家庭には「ふきん」というものは存在しないようです。その代わりにフランスのキッチンで使われるのはセルロースのスポンジ。
食器はお湯で洗うとすぐに乾くし、台やテーブルはスポンジで拭いてしまえば、乾かす手間が無いという理由からのようです。このセルロースは日本でよく見かけるポリウレタン製のスポンジとは異なり、薄くて吸水力に優れた布のようなスポンジです。確かにスポンジならお湯で洗って絞れば、洗うのも簡単で、場所も取りません。そしてセルロースのスポンジは洗剤をつけなくても汚れを落とすことができますね。
ここまで書いて気づいたのですが、筆者がかつて北欧のアパートタイプのホテルに宿泊した際も、キッチンにふきんもスポンジもありませんでした。当時はそれが何だかわからなかったのですが、セルロースのスポンジだけがあったのです。合理的でエコなので、まさにEU諸国の人々が好みそうな商品で納得できます。何よりセルロースのスポンジは「臭わない」ということでファンが多いようですよ。
ちなみに日本では、セルロースのスポンジは洗車用として売られていることが多いようです。ハサミで切ることができるので、使いやすい大きさにカットして使いましょう。
セルロースのふきんの洗い方
セルロースのふきんは水で濡らしてしぼって拭くだけという単純な使い方ですが、汚れたら布のふきんと同じですぐに洗いましょう。セルロースふきんの洗い方は、台所用洗剤を付けてごしごし洗い、硬く絞るだけです。セルロースという素材の性質上、絞った後広げて置くとすぐに乾いてしまいます。セルロースは塩素に弱いため、布のように塩素系の漂白剤は使いません。消毒をしたい時には煮沸消毒をしましょう。次第にけば立って繊維がぼろぼろになってきたら、窓ふきやお風呂、洗面台などの掃除に使い、可燃ごみに出します。
こんなに可愛い、セルロースのふきん
- ¥750 (税込)
出典:e.スポンジワイプ ムーミン ムーミンファミリー イエロー 水切りマット
ふきんは、正しい洗い方で清潔に保とう
湿っているため雑菌の温床になりやすいふきんは、毎日洗剤で洗い漂白をしないとかえって雑菌を広げてしまうことになってしまいます。毎日洗剤をつけ、できれば漂白もするというふきんの正しい洗い方で、清潔に保ちましょう。
また、ふきんからどうしてもニオイがして気になるという人は、ヨーロッパでは主流になっているセルロースのスポンジ(スポンジワイプと呼ぶこともあるようです)に切り替えてみてはいかがでしょうか。ただし、セルロースのふきんも清潔に保つためには、煮沸消毒をしたり、洗剤で洗う必要があります。
いずれにせよ、キッチンを清潔に保つためにはふきんの丁寧なケアが必要です。
漂白剤についてはこちらの記事でもご紹介しています